緊張型頭痛

緊張型頭痛とは

頭の周囲が締め付けられるように痛くなるタイプの頭痛を起こします。日常的にみかける、最も多い頭痛タイプと言えます。頭の周囲だけでなく、首筋から肩、背中にかけて痛みを起こすこともあります。また、頭が重い、体がフワフワするようなめまいを感じるといった症状を起こすこともあります。片頭痛のように痛みが強い時には寝込んでしまうということはほとんどありませんが、つらい症状が続いてすっきりしないため、心身への負担が大きい頭痛です。
長時間のパソコン作業や運転、何日も緊張が続く状態など、ストレスや姿勢から頭から首筋、肩、背中にかけての筋肉に力が入り続けることで起こるとされています。筋肉と心へのストレスが重なって頭痛が悪化するケースがよくあります。男性に比べ、女性の発症が1.5倍程度多いとされています。ストレスが発症に関わっているため社会的・家庭的な責任が重くなるミドルエイジの発症が最も多いとされていますが、スマートフォンの普及に伴い、小・中学生でも珍しくなくなりました。

緊張型頭痛の原因

緊張型頭痛の原因心身へのストレスによって、頸部や頭蓋骨周辺の筋肉にある血管が収縮して痛みを起こすと考えられています。筋肉は同じ姿勢を保っていると緊張が続いて血流が悪化し、酸素や栄養素の不足や疲労物質の排出が妨げられ血管が収縮して神経が刺激され、痛みが生じます。頭はとても重く、首筋・肩・背中の筋肉はそれを支えるため疲労が蓄積しやすい場所です。細かい手作業やスマートフォンを使う際には下向きのまま長時間過ごしますし、上向きの姿勢をとることが多い職業もあります。また重いものを抱えることが多い場合や寒い場所にいる時間が長いと首筋から肩、背中に大きな負荷がかかります。同じ姿勢を長時間続けるパソコン作業や運転などで疲労が蓄積して発症するケースも増えています。そして、精神的なストレスは自律神経に影響して緊張型頭痛を慢性化させやすいとされています。また、最近では、トリガーポイントとの関連性も指摘されています。トリガーポイントは軽い圧迫でも痛みが誘発される部位のことで、緊張型頭痛では頭の周囲の筋肉にトリガーポイントがあるケースが確認されています。こうしたトリガーポイントの神経への刺激も緊張型頭痛発症のきっかけになっていると考えられています。

反復性緊張型頭痛と慢性緊張型頭痛

緊張型頭痛は、痛みが軽く短時間で解消する反復性緊張型頭痛と、連日のように頭痛が続く慢性緊張型頭痛に分けられます。反復性緊張型頭痛は同じ姿勢を続けるなどのストレスで起こる急性の頭痛で、そこに精神的な要素などが加わって慢性化したものが慢性緊張型頭痛です。
緊張型頭痛は、長い期間をかけて少しずつ痛みの強さや症状を起こす頻度が増えることが多く、かなり悪くなってしまっていても我慢している方が少なくありません。また、悪化すると片頭痛のような症状を起こすこともあり、そうなると日常への支障も生じてしまいます。

緊張型頭痛の治療と対策

緊張型頭痛の治療と対策ストレッチやトレーニングなどの運動療法、バスタブに浸かる入浴、心と体の緊張を緩和するリラクゼーションを中心とした治療を行います。運動療法では、痛みに関係する部分だけでなく、左右対称の動きを心がけて全身をバランスよく動かすことが重要です。入浴はぬるめのお湯に長く浸かり、体を芯まで温めて血行を改善させて痛みを緩和に導きます。同じ姿勢を続けるなどのストレスによって頭痛が起こるケースでは、こうした治療による効果を得やすいとされています。こうした療法で効果が得られない場合には薬物療法を行います。痛みが軽く短時間で解消する反復性緊張型頭痛には鎮痛剤による治療が有効です。一方、ご自分で頭痛薬を使われることが多く、薬を我慢しすぎたり、逆に使いすぎたりするケースが非常に多くみられます。ストレスが原因であることから、不眠症やうつ病への移行が最も心配される頭痛です。そうなる前に、適切な診療を受け、上手に薬を使うことが必要です。重要なのは、MRIや血液検査で異常がないことを確認し、間違いなく緊張型頭痛であると診断することです。主治医としっかり相談して治療方針を決め、指示された通りに服薬して定期的に受診し、症状の変化をしっかり確認してもらうことです。
おかしいな?と思ったら専門医を受診しましょう
緊張型頭痛は肩こりや首筋から背中にかけての「こり」から起こることが多いのですが、慢性化や悪化している場合には深刻な病気が隠れている可能性もあります。また、頭痛解消のために市販薬を長期間服用していると薬物乱用頭痛に発展してしまうこともあります。ストレスが発症に関わってきますし、痛みが起こることがストレスになって悪化への悪循環を起こしやすいので、早めに専門医を受診することをおすすめします。頭痛はタイプによって適した治療法が異なりますし、温めるとよくなるもの・悪化するものなど症状が起きた際の対処法も変わってきます。当院では専門医が丁寧にお話をうかがって、適切な検査を行った上で診断し、患者さまと相談しながら快適な生活を取り戻せるよう最適な治療法を決めていますので、安心してご相談ください。

おかしいな?と思ったら専門医を受診しましょう

緊張型頭痛は肩こりや首筋から背中にかけての「こり」から起こることが多いのですが、慢性化や悪化している場合には深刻な病気が隠れている可能性もあります。また、頭痛解消のために市販薬を長期間服用していると薬物乱用頭痛に発展してしまうこともあります。ストレスが発症に関わってきますし、痛みが起こることがストレスになって悪化への悪循環を起こしやすいので、早めに専門医を受診することをおすすめします。
頭痛はタイプによって適した治療法が異なりますし、温めるとよくなるもの・悪化するものなど症状が起きた際の対処法も変わってきます。当院では専門医が丁寧にお話をうかがって、適切な検査を行った上で診断し、患者さまと相談しながら快適な生活を取り戻せるよう最適な治療法を決めていますので、安心してご相談ください。

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