エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ(新薬)

エムガルティ・アジョビ・アイモビーグ(新薬)

かねてより期待されていた、新しい片頭痛治療薬「エムガルティ」(一般名ガルカネズマブ)、「アジョビ」(フレマネズマブ)、「アイモビーグ」(エレヌマブ)を使った治療が、当院でも可能になりました。簡単にまとめましたのでご参照下さい。

エムガルティとは

  • 1回注射する、片頭痛の「予防薬」。発作回数を減らし、発作時の痛みも軽減する。
  • ミグシス(ロメリジン)、インデラル(プロプラノロール)、デパケンR・セレニカR(バルプロ酸)、トピナ(トピラマート)、トリプタノール、呉茱萸湯などと同じ「予防薬」。
  • 従来の予防薬の「回数減少」「発作時の痛み軽減」を両方兼ね備えた「いいとこどり」が期待できる。
  • 注射薬のため、月1回の通院が必要だが、毎日内服する薬と違い、1か月に1回の注射で済む。
  • 臨床試験では慢性片頭痛や他の予防薬の効果が不十分な例で、片頭痛の日数が半減している。
    ★実際には平均で月の片頭痛の日数が8.6日から3.6日分減った。
  • 多くの例で使用開始翌月には効果が出ている
  • 臨床試験で6カ月間の使用で片頭痛の日数が減った人の割合は
     ★・50%減:59% ・75%減:33% ・100%減:11%。
     ★片頭痛発作がゼロになった例が10%を超えているのは注目したい。

 

  • CGRPを抑制する薬理機序は国内初。片頭痛薬としても20年ぶり。
    • ■薬理学的な名称は「ヒト化抗CGRPモノクローナル抗体製剤」。
    • ■CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチドという物質)は頭の硬膜や三叉神経にあり、片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応の直接の原
    •  因とされている。
    • ■この薬は、CGRPの働きをブロックすることで、発作を減らし、また、発作を軽いものにする。
    • ■「モノクローナル抗体製剤」の意味するところは、分子生物学的に「本来の目的のみを達成する極めて精密に設計された薬剤」。副作
    •  用が極めて少なく、非常に高い効果を見込める一方で、原則として内服ではなく注射が必要。
    • ■「モノクローナル抗体製剤」は細胞培養などのバイオテクノロジーを利用して生産する必要があり、化学合成薬(普通の薬)と比べ
    •  て、どうしても高価になってしまう。
    • ■「モノクローナル抗体製剤」は他の分野では、抗がん剤、免疫抑制剤、アレルギー薬で目覚ましい成果を上げている。

当院でのエムガルティ治療

  • 当院でのエムガルティ®の治療の事前準備

    • ■既に当院で片頭痛の治療を受けられている方は、特に準備は要りません。外来でご相談下さい。

 

    • ■ガルカネズマブ最適使用推進ガイドライン(厚生労働省)を遵守するため、以下は必須です。
        •  ーー医師に片頭痛と診断されていること。
        •  ーー片頭痛が過去3か月の間で、平均して1か月に4日以上。
        •  ーー従来の片頭痛予防薬の効果が不十分、または内服の継続が困難な場合。
        •  ーー妊娠中・授乳中は、十分検討した上での「慎重投与」可。
        •  ーー18歳未満の小児は「使用不可」。

       

    • ■さらに当院では以下を必須とします。
      •  ーー1年以内に脳MRI・MRAを受けており、脳神経外科・神経内科・放射線科のいずれかの専門医の読影によって異常がないと  
      •  診断されていること。(検査を受けられたことがない方は、当院を受診された際にMRI検査施設をご案内いたします)
      •  ーー6カ月以内に当院で血液検査を行っていること。
      •  ーー頭痛記録(メモ、アプリなど)をつけていること。
      •  ーー片頭痛とその治療薬について、ご自身でもよく理解されていること。

 

    • ■他院で片頭痛の治療を受けられたことがあり、当院が初めての方は以下の流れとなります。
    • ・Web予約から初診のご予約をお取りください。お電話では対応できません。
      • ・必ず通院先からの紹介状(診療情報提供書)をご用意ください。紹介状がない場合は、改めてご用意をお願いすることがあります。
      • ・過去に使用されたトリプタン、予防薬の一覧は、初診前にご自分でもまとめておいて下さい。

 

    • ■頭痛について医療機関を受診したことがない方は以下をご確認ください。

・Web予約から初診のご予約をお取りください。お電話では対応できません。
・片頭痛かどうかを含め、頭痛について詳しく調べるところから始めます。

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    • 当院での実際の注射
      • ■初回は2本注射し、翌月から、月に1本注射します。
      • ■手、足、腹部のいずれかに注射します。
      • ■外来で医師または看護師が、「オートインジェクター」を使って皮下注射を行います。
      • ■当日診察前の準備は不要です。肌を出しやすい服装でご来院下さい。
      • ■3か月で効果がなければ中止を考慮します。
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    • 費用について
    • ■保険適応です。3割負担の場合、1本あたり13550円(元の薬価は45165円)。
    • ■初月は2本使用します。
    • ■その他、通常の再診料、注射処置料などがかかります。

主な副作用

  • ■注射部位の痛みや腫れ以外に目立った副作用はなさそう。
  • ■注射部位疼痛:10.1%、注射部位の腫れ14.9
  • ■めまい、便秘、じんま疹: いずれも1%未満
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