雨が降るまえに、頭痛で辛い思いをしていませんか?
実はその頭痛、気圧が原因で引き起こされている可能性があるのです。
この記事では、低気圧による頭痛の対策方法や、治らない頭痛の原因について詳しく紹介しています。
辛い頭痛で悩んでいる人は、ぜひこの記事を参考にして、対策してみてください。
低気圧で頭痛が起きるのはなぜ?
気圧の変化で体調不良になる原因とは
気圧の変化で頭痛が起こるのは、内耳のセンサーが関係しています。
天候が崩れるときは、気圧は下がっていきますよね。
このときの気圧の変化に対して内耳のセンサーが敏感に反応し、内耳と自律神経の関係がアンバランスとなってしまうのです。
その結果、頭痛をはじめとして倦怠感やめまいなど、さまざまな体調不良が引き起こされてしまうケースがあります。
また、少しの気圧変動であっても、偏頭痛が発症しやすくなる人もいるのです。
低気圧で体調不良になりやすい人の特徴
- 女性
- デスクワークやスマホ操作を長期間おこなっている人
- 姿勢がよくない人
- 冷暖房がよく効いている環境に長時間滞在している人
- ストレスが多い人
- 運動をあまりおこなわない人 など
女性は、男性よりも低気圧の変化で体調不良になりやすいといわれています。
また、近年増えているデスクワークやスマホを長期間触っている人も、気圧の変化に敏感になるといわれているのです。
ストレスのある環境下に置かれている人も、気圧の変化から体調不良を引き起こしてしまう場合もあるので、注意しておいてください。
その頭痛、気圧の影響を受けている?
低気圧による頭痛の症状の特徴
これらに当てはまる人は、低気圧から引き起こされる症状である可能性があります。
低気圧で引き起こされる症状は、頭痛だけではなありません。
気圧の変化は、だるさやむくみなど様々な症状を引き起こすケースもあるのです。
以下に、気圧の変化による体調不良の症状を紹介するので、ぜひ参考にしておいてください。
・頭痛
・倦怠感
・むくみ
・気分が落ち込む
・めまい
低気圧による頭痛の対策方法とは
症状が出たときにすぐに実践できる方法を解説
気圧の変化で起こる頭痛は、大変つらいものですよね。
頭痛は、無理に我慢し続ける必要はありません。
低気圧で頭痛が起きたときにおこなえる対策を知っておくことで、症状を抑えることができます。
そこで、天候が悪いときの頭痛対策について紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
対策1:頭痛が起きそうな予感がしたら鎮痛薬を飲む
天候が崩れるときや、頭痛が起きるかもしれないと感じたら、すぐに鎮痛薬を服用しましょう。
頭痛が始まってから鎮痛剤の服用までに時間があいてしまうと、鎮痛効果が低下してしまう薬もあるのです。
そのため、鎮痛剤を服用するタイミングが重要で、頭痛の予感がしたときや頭痛が始まったときには、すぐ服用するようにしましょう。
対策2:耳をストレッチする
低気圧による体調不良は、内耳のセンサーが敏感になることによって引き起こされる場合があります。
そのため、気圧の変化で何らかの症状が出たときには、耳のストレッチをおこなってみましょう。
耳のストレッチは、内耳の血流を保つことができます。
気圧の変化が激しいときは、毎日の習慣にしてみるのも良いでしょう。
ぜひ画像のストレッチ方法を参考にして、症状を和らげてみてください。
対策3:運動や入浴で体を温める
気圧の変化による頭痛は、内耳の血流を良くすることで症状の緩和が期待できます。
そのため、軽い運動や入浴で、血流を保つ方法がおすすめです。
入浴の際は、ぬるい温度のお湯が最適です。
熱すぎてしまうと、脱水症状から逆効果になる可能性があります。
あたたかいと感じるお湯に浸かり、ゆっくりと体を温めるようにしてみてください。
対策4:コーヒーなどでカフェインを摂る
コーヒーなどに入っているカフェインも、血管を収縮してくれる作用があります。
そのため、頭痛が始まったときに、カフェインを摂取すると頭痛の軽減を期待できるのです。
ただし、カフェインの過剰摂取は、身体に毒となってしまうので注意しておきましょう。
個人差もありますが、夕方以降にカフェインを摂取すると、睡眠に影響してしまう可能性も考えられます。
そのため、コーヒーなどによる頭痛緩和は、朝や日中がおすすめです。
対策5:低気圧頭痛に有効なツボを押す
低気圧で引き起こされる頭痛には、効果のあるツボがあります。
頭痛に有効なツボを紹介するので、つらいときには参考にしてみてください。
- 豊隆:外のくるぶしから親指8本以上の場所
- 内関:手のひら側の手首のしわ中央からひじに向い、指3本分の場所
- 天柱:首の付け根の中央にある2本の筋肉の外側のくぼみ
- 百会:頭の頂点、左右の耳を結び、眉間から頭頂部へのラインが交わる場所
- 水分:おへそから指1本分あがった場所
それぞれのツボは、強く押しすぎないよう注意し、適度な間隔でゆっくり押さえるようにしてみてくださいね。
対策6:漢方薬を飲む
低気圧による頭痛は、漢方薬を服用してみると緩和できる場合があります。
漢方薬なら、五苓散や苓桂朮甘湯(りょうけいじゅつかんとう)がおすすめです。
頭痛やめまいなどを軽減させる効果が期待できるので、鎮痛剤を服用できない妊婦さんなどは、漢方薬を飲むことを飲んでみましょう。
漢方薬にはさまざまな種類があるので、医師や薬剤師などに相談してみると良いですよ。
薬で低気圧頭痛が改善されない場合は他の病気かも!?
薬を服用しても改善されないときは、低気圧による頭痛ではない可能性が考えられます。
一般的に、服用方法通りに鎮痛剤を服用していれば、「薬が効かない」というケースはあまりありません。
用法用量を守って服用しているのに頭痛が治らない、または悪化してしまったという人は、早急に病院を受診しましょう。
薬が効かない場合の頭痛の原因
ここでは、薬が効かないときに考えられる病気を紹介します。
頭痛には、非常に危険な病気が隠れている場合があるのです。
ときには、命にかかわる病気であるとも考えられるため、違和感を感じたら手遅れになってしまう前に、すぐに病院を受診しましょう。
薬物乱用頭痛
薬を常に服用していると、過剰摂取が要因となって頭痛が慢性化してしまい、薬物乱用頭痛に陥ってしまいます。
頭痛を抑えるために鎮痛剤を服用しすぎると、逆に頭痛を悪化させてしまう可能性があるのです。
- 月に10~15日以上頭痛薬を服用
- 薬の服用が3ヶ月以上続いている
これらに該当する場合は、薬物乱用頭痛の疑いがあるので、医療機関を受診しましょう。
クモ膜下出血
くも膜下出血の前兆には、頭痛が有名です。
人によって症状の強さは異なりますが、経験したことがないような激しい頭痛が起こる場合があります。
そのほか、血圧の上昇・低下や、めまい・意識低下などの症状も、くも膜下出血の特徴的です。
このような症状が出た場合は、大変危険な状態であると考え、すぐに救急車を呼ぶか医療機関を受診しましょう。
脳出血
脳出血が起こっている場合は、頭痛の症状があらわれます。
出血部分によって症状が異なりますが、脳出血の多くで頭痛が引き起こされているのです。
脳出血は治療が遅くなれば遅いほど、麻痺が重くなるといわれています。
そのため、鎮痛剤を服用しても頭痛が収まらない場合は、脳出血の可能性も視野に入れておきましょう。
脳腫瘍
脳腫瘍による頭痛には、以下のような特徴があります。
- 朝起きたときの激しい頭痛
- だんだんと強くなる頭痛
- 吐き気のない嘔吐と頭痛
くも膜下出血とは違い、急激に進行するものではなく、脳腫瘍は数日から数ヶ月かけて進行していきます。
また、吐き気のない嘔吐後、一時的に頭痛が軽減されることもあるため、注意が必要です。
【まとめ】薬を飲んでも頭痛が改善されないなら早めに受診を
低気圧が原因で起こる頭痛は、内耳のセンサーが敏感になることによって引き起こされている可能性があります。
天候が悪いときに頭痛が起きたときや、頭痛が起こりそうになったときには、運動やお風呂で血流を良くしたり、ツボを押したりするなど、頭痛の改善策を試してみてください。
頭痛は我慢せず、痛みが酷いようなら鎮痛剤を服用しましょう。
ただし、薬を服用しても頭痛が改善されないときは、医療機関を受診することがおすすめです。
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